AA34カルタスのコンピュータを取り付けました!!
私のカルタスにはAA34型カルタスGT−iのG13Bエンジンが載っ
ています。ご存知のとおりG13Bエンジンは34型カルタスからハイ 
オクガソリン仕様になるなど、33と比べると色々と仕様が変わってい 
ます。                              
33型と34型コンピュータの一番の違いは、点火制御です。33型は 
点火時期を機械式(ディストリビュータ内蔵のカバナ進角とバキューム 
進角)で制御していたのに対し、34型はコンピュータが制御していま 
す。しかも34型からはノックセンサーが導入されています。     
                                 
私のカルタスはエンジンは34型なのですが、コンピュータが33型の 
ままで走っています。今のところは何の不具合も起きていませんが、や 
はり34型のG13Bは34型のコンピュータで走らせてみたいもので 
す。                               
ということで、34型コンピュータの取り付けに挑戦してみました。  


これは34型G13Bエンジンと一緒に買ったコンピュータです。   
見た目は33型とほとんど同じです。しかし、中を開けてみると基板が 
2枚になっているではありませんか!(33型は一枚)        
やはり、点火がコンピュータ制御になったことで、基板も複雑になって 
いるのでしょうか??                       


取り外した33型のコンピュータです。               
整備マニュアルによると、33型と34型のコンピュータはコネクタの 
形状は一緒なのですが、信号線の並びが微妙に違います。このため車両 
の信号をコンピュータへ繋ぐ手前で、信号線の並べ替えをしなければな 
りません。第一の作業として、この並べ替えをする「変換ハーネス」を 
作りました。                           


変換ハーネスにはオス側のコネクタとメス側のコネクタが必要です。  
オス側のコネクタは、オークションで買ったけど使っていなかった97 
馬力仕様のコンピュータから外して使うことにしました。       


これが自作した変換ハーネスです。33と34の整備マニュアルを見比 
べながら、信号の入れ替えをしました。               
整備マニュアルによると、意外にも?33と34の信号配列はほとんど 
同じでした。また線の色も同じものが多く、「フルモデルチェンジして 
も、こういうところは一緒なんだねぇ〜。」などと妙に感心してしまい 
ました。                             


続いてエンジンルームの作業です。                 
34型ではコンピュータが点火信号を出しており、この信号でパワーユ 
ニットと呼ばれる部品をON/OFFして、点火コイルを駆動します。 
パワーユニットと点火コイルはオークションで購入した34型のものを 
取り付けました。またまた意外にも?33コイルのあった場所に34コ 
イルが取り付けでき、「一緒なんだねぇ〜」と感心してしまいました。 


ディストリビュータも34のものを使います。34のディストリビュー 
タはクランク角センサーが内蔵されていて、この信号をコンピュータに 
接続する必要があります。信号は+と−の2本です。この2本の信号と 
先ほどの点火信号1本、そしてノックセンサーの1本、合計4本をエン 
ジンルームから室内へとハーネスを引きます。            


取り付けが終わるとこんな感じになります。なかなか綺麗に仕上がりま 
した。                              
                                 
さて、いよいよエンジン始動です。                 
「ちゃんとエンジン回るのかな?」という不安を抱きながらクランキン 
グすると、見事?一発で始動しました。               
すかさず「センサー類に異常はないか?」とエンジンチェックランプを 
確認すると、なんと!チェックランプが赤々と点灯しているではありま 
せんか! すぐにエンジンを止めて、ダイアグコードを確認してみると、
12の正常値。「正常なのにチェックランプが点灯するのはなんで??」
と色々と確認したところ、問題点を発見!!!            
                                 
それは、テストSWと呼ばれる端子と、ダイアグ開始端子です。    
まずテストSW端子ですが、私はこの端子は「使わない端子だから未接 
続でいいや」とオープンのままにしておいたのですが、これはGNDへ 
落とす必要があることが判明!                   
そしてもう一つがダイアグ開始端子。33ではこの端子は通常GNDへ 
落としておき(エンジンルーム内のコネクタを接続しておく)、診断時 
にコネクタを抜いてオープンにするのですが、34では逆でした。   
34では通常がオープンで診断時にGNDへ落とすのです。よって、エ 
ンジンルームのコネクタを常時オープンにしておきます。       
                                 
これでチェックランプは消えました。                
                                 
さて、取り付け後のエンジンの調子ですが、いい感じです。      
まず、アイドリングが落ち着きました。34型コンピュータから、アイ 
ドリング回転数を一定に保つ機構が採用されました。しかし残念ながら 
私のカルタスはエンジン補機類が33のままですので、この機構は働い 
ていません。にもかかわらずアイドリングが落ち着きました。     
33コンピュータの時は、アイドリング回転数が上がったり下がったり 
することが良くありましたが、34にしてからはずっと900rpmで 
安定してくれています。                      
                                 
ただ、走行中はこれと言って特筆するような違いはありませんね。33 
コンピュータのときと同じように走ります。わざとノッキングを起こす 
ような走りをすれば、違いがわかるのかもしれませんが・・・・。   
高回転域の違いは、まだエンジンをブン回していないので試していませ 
ん。近いうちにやってみたいと思います。              
                                 
34コンピュータを取り付けて、なくなってしまった機能もあります。 
それはアイドルアップ機構です。                  
アイドリング時、ヘッドライト等の電気負荷をONすると、アイドリン 
グが少しアップする機構があります。33のときはコンピュータが電気 
負荷を検知して、アイドルアップソレノイドバルブを開いてくれました。
しかし34コンピュータではできません。これはエンジン補機類が33 
のままだからです。なのでヘッドライトを点灯しても、回転数は少しも 
上がりません。ちょっと寂しいです。今後の検討課題にしておきましょ 
う・・・・。                           
                                 
これ以外には大きな問題点などは発生していません。まぁ可もなく不可 
もなく、と言ったところでしょうか??               
コンピュータが34になったことで、気分的にもちょっとパワーアップ?
な、うれしい感じです。                      
近いうちに、エンジンをブン回してみましょう!           
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